「『起業』の概念を変えさせればいい。」
そういう思いで、一つ一つ、想いを形にしていき、「身の丈の起業」として、最も暮らしに近い起業を支援すべく、事業を続けてきました。
その関戸は、第1期の卒業式を1ヶ月後に控えた2015年10月、急な病により一週間の闘病後、天に還りました。
今は、天の声になってしまった関戸の、福島キャンパス開校に向けたメッセージを、ここに遺します。
(戸上)
★福島キャンパス 開校に寄せて★
校長 関戸美恵子
起業の学校(名古屋キャンパス)は2014年に、開校から10年を迎えました。
10年の悪戦苦闘と試行錯誤を経て辿り着いたのは、起業を自己目的化するのではなく、起業という物差しを当てることで、社会の課題をあぶり出し、自身と社会の関わり方を考え、究極「命の使い方を学ぶ場所」として機能させること。
こうした起業の学校が辿り着いた地平を共有し、役立てることが出来るのは、ある意味もっとも根源的な困難の中にある地域ではないかと考え、私たちは福島キャンパス開校を決めました。
「学校」ですから、クラスがあり、担任がいて、仲間がいます。練り上げたカリキュラムがあり、宿題があり、試験があります…。
この学び舎はスマートなビジネスモデルを生み出すことよりも、切実に社会と自身を変えたいと願う人が、自身を受け入れ他者を受け入れながら未来への希望を紡ぐ場所でありたいと、まず何よりも、そういう「場所」でありたいと思っています。
上滑りな希望ではなく、絶望の底から一筋立ち上ってくるような素朴で本質的な希望…。
福島キャンパスで、ご一緒に紡がせてください。
起業の学校でご一緒に!!力の限りを尽くします。