2015年08月30日

起業の学校第1期 第4講 8/22

戸上です。
残暑厳しい折の曇りの日に行いました第4講。
この回は、商品開発です。

この回まで来ると、いよいよ起業が具体性を帯びてきます。
既に具体的な構想を持っている人は、「いよいよ!」と言ったところ。
一方で、起業はまだ先だと思っている人は、具体的な商品を思い浮かばなくて苦労するところ?(^^;

起業を考える際、
・やりたいこと/成し遂げたいこと(理念)、
・求められていること(ニーズ)、
・できること/既に在るもの(シーズ)、
この3つが重なったところで起業することが良いと、起業の学校では教えています。

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コミュニティビジネスの発展段階(詳しくはこちら)においては、想い醸成期が、この3つに考えを巡らす時期となります。
しかし、理念は自分の中にあるもの(自分の中にしかないもの!)なので想い醸成期で作れますが、ニーズはこの時期では想定でしかなく、シーズに至ってはまだまだ足らないことが多いものです。

起業の学校では前半が、想い醸成期にあたる部分を整理する段階にあたります。
この段階までは、全ての人に共通して取り組んでもらうので、足並み揃えて進むことになります。

しかし、今回あたりから(共通したワークは提供するものの)、取り組み姿勢に関しては、各生徒さんの現状に応じて、個別対応の様相を呈してきます。
なぜなら、起業の学校には様々な段階の生徒さんたちが来られるからです。既に単発イベント的に試しに取り組みを始めてみた人(社会実験期にいる人)もいれば、これから仲間を探したり必要な知識や技量を磨いたりする人(これから共同学習期に入る人)がいることもあります。生徒さんによって、各自把握してるニーズと確保してるシーズの質と量が全く異なり、それはそのまま、商品開発の精度に反映してきます。

今回、商品開発に関する多様な視点を講義でお話しした後、実際のワークに入っていきました。

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これから共同学習期に入る段階の人は、商品開発の「練習」をすることになります。いずれ必要になる考え方なので、知っておくとよい、ということもありますが、共同学習期に入るにあたっての目標物を設定してみる、ということにもなります。ワークでは、現段階の情報で、商品開発に取り組んでもらうことになります。

しかし、これから社会実験期に入る人や、既に事業展開期に至ろうとする人は、既に、ある程度のニーズを把握していたり、シーズを持っている人だと思われます。このワークを通じて、具体的に商品を設計していくことになります。

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今年の福島キャンパスでは、具体的な構想についてはこれから考える、という段階の生徒さん達です。なので、商品開発は少し苦しかったかもしれませんね(^^)。しかし、先行事例を参考にもしながら、将来の自分の事業について具体的にイメージしてみるのは大切なプロセスなので、踏ん張ってほしいと思います。

お疲れさまでした(^^)

posted by 起業支援ネット at 14:09| 福島 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 第1期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

起業の学校第1期 第3講 7/25

戸上です。
ご報告が遅れておりました第3講です。
前半のヤマ場、事業コンセプトづくりです。
この回の講義は、久野が担当しました。

最初に、宿題である現状把握を共有したのち、
久野から、今回の主題である「コンセプト」について講義しました。

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例えば、「ディズニーランド」と「三鷹の森ジブリ美術館」を対比させるなど、楽しげな事例も交えながら o(^-^)o 、似た事業でもコンセプトが異なることで顧客層や会場づくりやスタッフの対応までも変わんですよ、ということを分かりやすく伝えました。
さらに、起業支援ネットが持つ具体的なコミュニティビジネス事例の中から、コンセプトが強い推進力を生み出した特定非営利活動法人Mama’s Cafeの事例について、ご紹介しました。

その後は、ワークです。

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事業コンセプトの作成方法に正解はありません。センスがあれば、あーでもない、こーでもない、とグルグル考えを巡らしながら、ある瞬間に“パッ”と産み出してしまうものであったりします。
起業の学校では、センスのある/なしに関係なく何らかのコンセプトが産み出せるように、発想を補助するワークを行っていきます。今回は、未来社会を予測した上で、その未来社会のニーズは何だろう、ということを考える補助ワークを行いました。

理念は、きちんと作ればほとんどの場合、人生を通じて変わることがありません(表現がクリアになるという変化はあります)。
しかし、コンセプトには寿命があるのが常です。数年で廃れるコンセプトもあれば、数十年続くコンセプトもありますが、時代の流れで変わっていくのがコンセプトです。
なので、まず数年先〜10年先程度の未来を予測した上で、その時代に合わせてコンセプトをつくることで、1年2年では廃れないコンセプトを産み出そうとすることを、起業の学校では大切にしています。

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また、理念は目標としては遠いので(自分の生きているうちに実現するとは限らないし!)、人によって井は時にしんどくなることもあるようです(^^; 。一方、良いコンセプトは、何だか“ワクワク”します(^^)。前向きになれます(^^)。そしてそれが事業の推進力へとつながっていきます。

最後に、事業コンセプトを成就するための“機能“(事業ドメインのようなもの)を考えて終了しました。

宿題は、今回のワークをもう一度考え直してくることと、最後に行った“機能”の中から、自分がまず行いたい項目を選んだ上で、その先行事例を調査してくるです。

コンセプトづくりは、発想の飛躍も必要なので、また違った頭の使い方をしましたので、生徒の皆さんは今回もたっぷりお疲れだったと思います。お疲れさまでした(^^)

posted by 起業支援ネット at 11:38| 福島 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 第1期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする