福島キャンパス4回目です。
先回までで、理念から始まり起業家自身の実行計画まで、一連のワークが終わりました。ここまでは一言で言えば「自分にとって最善な行動は何か」ということを導き出すための思考の仕方を学んできました。このことは、別に起業家に限らず、全ての人に当てはまることなので、ここまでは集団研修で可能なワークでもありました。
しかし、起業の学校のウリ(?)は、個別対応です。持って生まれた特性や育ってきた環境、今考えていることやこれから望むこと、それらは一人ひとり違っていますから、それらを十把一絡げに扱わず、一人ひとりと向き合うことを大切にしています。
「起業」の学校ですから、目標は起業や事業化といったものに置きます(一応)。しかし、そこに至るまでの距離や道のりは一人ひとり違います。すぐに事業計画を作って始める段階の人もいれば、まだニーズ調査が必要な人もいれば、まだまだ仲間づくりの段階の人もいます。
もちろん中には「起業ではなかった」という人も出て来ます。それはそれでOKなんです。一度、目標を起業に定めてみないことには「起業が目標ではなかった」ということに気づけなかったりしますから。(たとえそうなったとしても、先回までの授業はその人にきっと役に立つはずですし、その後の授業も個別に対応しますので、出席して頂くことは充分可能なのです。念のため。)
ということで、この4回目からは、個別の現状に合わせた〈次の一歩〉を一緒に考えていきます。
実は、この日の授業は、参加する生徒が一人になってしまったこともあり、いみじくも完全な個別対応が実現してしまいました(^^;) しかも、彼は既に事業を立ち上げているということもあり、急遽、彼の事業所に直接訪問して、4回目を実施する形にしました。
彼の場合は「起業済み」ということもあって、立ち上げた想いや、事業の現況、これからの構想などを、丸一日かけてヒアリングしながら聞き出し、事業の将来像と直近の事業計画を具体的に定めていくための内外の情報を整理をしていきました。
普通は、起業の学校の授業内でヒアリングするというプログラムが組まれることはまず無いのですが、この日は一対一対応ですから(^^)、その環境をフルに活用することにした次第です。
宿題も、本来ですと個別に異なるわけですが(基本的には、3回目に作った実行計画に沿って行動してくることが宿題になります)、今回は一人でしたので「自分なりの事業計画・事業構想をまとめてきてください」という宿題になりました。
次回は、その宿題を前に、より具体的に事業計画を練っていくことになりそうです。