前日に梅雨入りした福島ですが、この日は何とか天気がもってくれまして、バスと徒歩で会場入りできました。
第2講は、福島キャンパス担当の戸上が一人で切り盛りする回(^^;)
なので、写真があまりありません。ご了承ください。
先回の授業で、理念づくりを行ったみなさん。
宿題として(起業の学校は「宿題が大変でした!」という感想をよくもらいます)、その理念を改めてつくり直してきてもらう、ということをしてきてもらいました。
ですので、今回の授業の初めは、その宿題だった理念の発表から。
理念は、初めてつくる時は、曖昧すぎて具体性に欠けたり、手段に偏ったり、単なる願望になってしまったりするものです。また、それらが分かっていても〈ことば〉が出てこないことがあります。特に、今の社会システムに行き詰まりを感じている人は、新しい概念を発想しないといけないところもあり、そういう場合、腑に落ちる〈ことば〉を見つけ出すまでが大変だったりします。ひょっとしたら〈新しいことば〉を産み出すことが必要かもしれないのです。
なので最初は、(ことばが練れてないなぁ)と感じることがあるかもしれませんが、いつかピタッとはまる言葉が見つかることを願って、先に進みましょう(^^)/
理念の共有が終わった後は、
「コミュニティビジネスの発展段階」と「未来デザイン」の講義をしました。
詳しくは、弊団体発行の『コミュニティビジネス ガイドブック』をご覧いただきたいのですが、
コミュニティビジネスは、「想い」を持ってから「事業」に至るまで、長い期間を経ている団体が比較的多いのです。その間、どういうプロセスをだっていくのか、ということを整理したのが「コミュニティビジネスの発展段階」です。
『コミュニティビジネス ガイドブック』
こちらからダウンロード可能⇒ http://www.npo-kigyo.net/cbguidebook
「未来デザイン」については、
起業の学校のプロセスの大元となる考え方で、未来志向・理念志向の問題解決プロセスのことです。
このプロセスに基づいた計画は、なぜか納得してしまうので、行動せざるを得なくなるんですよね。
授業では、「理念から始まり、この先こういう手順で進んでいきますよ」という紹介も兼ねて、説明しました。
午後の前半は、グループワーク。
今回は、起業支援ネットが創業時から関わり、私自身も創業時から関わらせていただいた、株式会社コミュニティタクシー(岐阜県)さんの事例を元に、理念からいったいどんな事業が生まれ、顧客や地域にどんな価値を生み出しているのか、について分析してみました。
実は、この分析を行う時の流れが、事業を考えていくときの流れでもあるのです。
事例研究を行うと同時に、これから自分自身が事業計画を考える時の思考の流れを予習する、という意味もあるのです。
午後の後半は、宿題へ向けたワーク。
事業理念形成の次は、事業環境分析、というと難しく聞こえますが、「現状を把握しましょう」という局面です。
でも、単に「現状を」と言っても、何から調べたらよいか分からぬもの。
そこで、まずは「理念に照らして、『今、気になっている』ことはなんですか?」と問いかけることから始めます。
その上で、その気になっていることに対して、調べてきてください、という宿題が出るわけです。
と、そんなこんなで、
生徒さん達ともおしゃべりも楽しながら、この日も1日が過ぎていきました(^^)
みなさん、お疲れさまでした。