2015年04月24日

起業の学校第1期 説明会 開催しました!

4月18日、名古屋では終わってしまったお花見は、こちらではシーズン真っ盛り。
この日はよく晴れて、すこぶるお花見日和だったわけですが、そんな中、9名の方に説明会に来て頂きました。

本講座の会場を提供していただくことになった、株式会社ら・さんたランドの鈴木社長も、会場に駆けつけてくれました。ありがとうございました!

初めての福島での説明会。私・戸上が司会を務めさせて頂きましたが、なんだか少し緊張……(^^;;

ま、気を取り直して、
前半は、校長・関戸から、自身の起業ストーリーと起業の学校へ込めた思いをお話しさせてもらいました。

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参加者の方々も、食い入るように話を聞いて頂いているようです。(^-^)

「20数年前に女性の起業支援として始めた頃は全く周囲に理解されなかったし、16年前に起業支援ネットとしてNPO法人になるときですら『なぜ非営利であるNPOが起業支援なんだ。名称を変えろ。』と言われたこともあった。しかしそこは譲らなかった。『起業』の概念を変えないといけない、と強く思ったからだ。」
「社会に受け皿がないなら自分で作ればいい。」
お金のためではなく、生き方としての起業、地域や社会のための起業を、自分の身の丈にあった形で実現していく−−そうした思いの元で磨き続けてきた方法が、起業の学校には凝縮されています。
「仕事おこし、自分おこし、地域おこし。」
「この方法であれば、困難を抱えた地域や人に対して提供しても、大丈夫だろう。」
そう思ったからこその福島キャンパス開校なわけです。

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次は、私・戸上から、起業の学校の概要を説明させていただきました。

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今回の福島キャンパスは、実は名古屋キャンパスの半分しか授業がありません(その分、授業料も抑えてあるのですが……)。しかし、やはり半分の授業では、私たちが伝えたいことの半分しか伝わりません(^^;;
そこで、ここ数年試行錯誤してきました通信キャンパスで培ったノウハウを活かして、授業と授業の間を通信添削でつなごうということにしています。
その説明のほか、欠席した時の補講についてなども説明させていただきました。

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後半は、起業の学校もう一つの特長、「学び合いの場」、つまりワークショップです。

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起業の学校に来ようと思う方々は、起業テーマが明確な方から、まだ決めてないけど何かを始めたい、という方まで、様々な方がいらっしゃいます。しかし、少なくとも、起業の学校の説明会に来た動機はあるはずなので、
「起業したいテーマ」「関心のあるテーマ」「ここに来た動機」
のどれか(複数可)を紙に書いてもらいました。

書き終えたところで、2グループに分かれて発表してもらい、聞いている人はポストイットに
「協力や情報提供できること」「感じたこと、気づいたこと」「応援メッセージ」
を書いてもらいました。

最後にポストイットを共有して、グループで話し合ってもらいました。

このワークの狙いは、
「自分の軸を立てたら、周囲からの協力が得られやすくなる」
ということを体験することです。

別に人生において、わざわざ起業しなくとも全然良いわけなのですが、「私は“真剣に”こういうことがやりたい」と宣言すれば、なぜか応援してくれる人が現れるものなんですよね。そして、やりたいことが一過性のイベントではなく、継続性をもったものだったならば、それは「起業」と呼べるものになっていくわけです。
私たちは、この自分軸(仰々しくいうと「理念」)をつくることを、最も大切にしています。

このように、起業の学校で行う授業は、生徒が先生に教えてもらう講義形式の授業ではありません。起業の学校が大切にしているもう一つは「学び・出会い・つながり」。先生や先輩、同級生同士が、学び合い、出会い、つながり合いながら進んでいきます。だからこそ「学校」なのです(^^)

この度来て頂いた方々には、得体の知れぬ者どもの取り組みに、意を決して飛び込んできていただいて、本当に感謝申し上げます。
このような取り組みが、少しでも福島やその周辺地域の方達に届き、一緒に前へ進んでいけたらよいな、と思っております。
(戸上)
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2015年04月25日

福島民友・福島民報に掲載!

先日4月18日の起業の学校 福島キャンパスの説明会の様子が、二大地元紙である福島民友・福島民報に、翌日掲載されていました。私たちの思いをしっかり表現してくれた記事となりました(^^)

記事をくれたのは、4月19日にたまたま福島に滞在してた、名古屋の鈴木Yさん。facebookを読んで、新聞を探してくれました!本当にありがとうございます(^人^)

起業もそうですが、この新たな取り組みも、こうして周りの人から助けられながら、一歩一歩進んで行くものなのですね。感謝を忘れずに、開校へ邁進したいと思います。
(戸上)

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   ↑ 福島民友 4月19日朝刊

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   ↑ 福島民報 4月19日朝刊
posted by 起業支援ネット at 10:00| 福島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 第1期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月11日

起業の学校第1期 第1講 5/30

戸上です。
風が気持ちいい晴れた日の5月30日、ついに「起業の学校 福島キャンパス」が開校しました!
(ご報告が遅くなって、すみません m(. .)m)
生徒さんは4人ですが、みなさん素敵な方で、アットホームな雰囲気で始められたと思っています(^^)/

開校の始めは、なんといっても〈校長講話〉!
校長関戸が、なぜ起業支援ネットを立ち上げたのか、なぜ起業の学校をやっているのか、その真実の物語を聞かせていただきました。

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関戸が起業支援を始めた20年以上前は、起業というとベンチャー支援の時代。発想力や開発力などのアイディアでいかに儲けを出していくか、という考えが圧倒的な時代。しかしその時代の裏で、主婦などを筆頭に、普通の暮らしの中に潜む社会の歪みに気づいた人が、目立たないながらも切実な思いを胸に、様々な試みを繰り返しては跳ね返されていました。ほとんど孤立無援に近かった、そんな小さな事業の力になんとかなりたい、と始まったのが起業支援ネットの前身:ワーカーズ・エクラです。
その時から今まで、私たちの起業支援の姿勢は、変わることなく続いていると思います。暮らしに根づいた、暮らしから見た課題を、なんとか解決したい。その思いは全く変わっていません。
そして、紆余曲折の末にたどり着いた起業支援の〈型〉をもとに、起業の学校が生まれました。

講話の中では、ちょうど前日に関戸がお会いしたという、アフガニスタンの日本人医師の話がありました。医師なのに、命を守るためには水が大切であると井戸や水路を作り始めた、という話を聞いて、「なんのために」という問いの大切さに改めて気づけました。この問いが、「自分が何者か」という問いを一段と深くする、とも感じられました。

さて、校長講話のあとは、恒例の他己紹介。
といっても、4人ですから、授業開始前から、ほとんど各自の紹介が済んでいたようなものだったのですが(苦笑)、改めてペアになって、インタビューし合ってもらい、ペア相手のことを紹介する、というワークを行ってもらいました。

午前が終了し、お昼ご飯は、会議室をお借りしている「ら・さんたランド」のパン屋さんへ。
変わり種の美味しそうなパンがならんでいます(写真撮るの忘れた!)

午後からは、いよいよ、起業へ向けた第一歩!
理念づくりワークの開始です。

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理念とは何か?
理念とは、言ってみれば「究極の目的」です。その目的のために自分が存在している。そう思えれば、それは紛れもなく理念です。とはいえ、理念は、自分一人で実現できなくても構いません。自分の一生で実現できなくてもかまいません。真っ当な理念は社会性と未来性を帯びています。理念は、自分一人に留まらず、他者の共感を生み出し、それが広く永く通用するものでもあります。

理念づくりワークは、「何のための事業でありたいか?」という問いに対する答えを見つけるためのワークです。
これを、あるワークシートに従って、最初は曖昧で多様で多数の思いの断片から、徐々に徐々に重要な部分を抽出し明確化していき、ついには一文に表していくワークです。
とはいえ、はじめて行うと、頭が痛くなるワークでもあります(苦笑)。

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みなさん、はじめての作業でお疲れだったと思います。
とはいえ、頭使うだけの価値のあるワークだと、私たちは思っています。

しかしながら、理念は一回作っただけで、すっかり出来上がる人はまずいません。
次回1ヶ月後までに、理念をもう一度考えてくる、という宿題が出るのでした(^^)

みなさん、お疲れさまでした(^^)

posted by 起業支援ネット at 16:00| 福島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 第1期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月03日

起業の学校第1期 第2講 6/27

戸上です。
前日に梅雨入りした福島ですが、この日は何とか天気がもってくれまして、バスと徒歩で会場入りできました。
第2講は、福島キャンパス担当の戸上が一人で切り盛りする回(^^;)
なので、写真があまりありません。ご了承ください。

先回の授業で、理念づくりを行ったみなさん。
宿題として(起業の学校は「宿題が大変でした!」という感想をよくもらいます)、その理念を改めてつくり直してきてもらう、ということをしてきてもらいました。

ですので、今回の授業の初めは、その宿題だった理念の発表から。
理念は、初めてつくる時は、曖昧すぎて具体性に欠けたり、手段に偏ったり、単なる願望になってしまったりするものです。また、それらが分かっていても〈ことば〉が出てこないことがあります。特に、今の社会システムに行き詰まりを感じている人は、新しい概念を発想しないといけないところもあり、そういう場合、腑に落ちる〈ことば〉を見つけ出すまでが大変だったりします。ひょっとしたら〈新しいことば〉を産み出すことが必要かもしれないのです。
なので最初は、(ことばが練れてないなぁ)と感じることがあるかもしれませんが、いつかピタッとはまる言葉が見つかることを願って、先に進みましょう(^^)/

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理念の共有が終わった後は、
「コミュニティビジネスの発展段階」と「未来デザイン」の講義をしました。
詳しくは、弊団体発行の『コミュニティビジネス ガイドブック』をご覧いただきたいのですが、
コミュニティビジネスは、「想い」を持ってから「事業」に至るまで、長い期間を経ている団体が比較的多いのです。その間、どういうプロセスをだっていくのか、ということを整理したのが「コミュニティビジネスの発展段階」です。

『コミュニティビジネス ガイドブック』
こちらからダウンロード可能⇒ http://www.npo-kigyo.net/cbguidebook

「未来デザイン」については、
起業の学校のプロセスの大元となる考え方で、未来志向・理念志向の問題解決プロセスのことです。
このプロセスに基づいた計画は、なぜか納得してしまうので、行動せざるを得なくなるんですよね。
授業では、「理念から始まり、この先こういう手順で進んでいきますよ」という紹介も兼ねて、説明しました。


午後の前半は、グループワーク。
今回は、起業支援ネットが創業時から関わり、私自身も創業時から関わらせていただいた、株式会社コミュニティタクシー(岐阜県)さんの事例を元に、理念からいったいどんな事業が生まれ、顧客や地域にどんな価値を生み出しているのか、について分析してみました。

実は、この分析を行う時の流れが、事業を考えていくときの流れでもあるのです。
事例研究を行うと同時に、これから自分自身が事業計画を考える時の思考の流れを予習する、という意味もあるのです。

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午後の後半は、宿題へ向けたワーク。
事業理念形成の次は、事業環境分析、というと難しく聞こえますが、「現状を把握しましょう」という局面です。
でも、単に「現状を」と言っても、何から調べたらよいか分からぬもの。
そこで、まずは「理念に照らして、『今、気になっている』ことはなんですか?」と問いかけることから始めます。
その上で、その気になっていることに対して、調べてきてください、という宿題が出るわけです。

と、そんなこんなで、
生徒さん達ともおしゃべりも楽しながら、この日も1日が過ぎていきました(^^)
みなさん、お疲れさまでした。

posted by 起業支援ネット at 16:30| 福島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 第1期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月30日

起業の学校第1期 第3講 7/25

戸上です。
ご報告が遅れておりました第3講です。
前半のヤマ場、事業コンセプトづくりです。
この回の講義は、久野が担当しました。

最初に、宿題である現状把握を共有したのち、
久野から、今回の主題である「コンセプト」について講義しました。

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例えば、「ディズニーランド」と「三鷹の森ジブリ美術館」を対比させるなど、楽しげな事例も交えながら o(^-^)o 、似た事業でもコンセプトが異なることで顧客層や会場づくりやスタッフの対応までも変わんですよ、ということを分かりやすく伝えました。
さらに、起業支援ネットが持つ具体的なコミュニティビジネス事例の中から、コンセプトが強い推進力を生み出した特定非営利活動法人Mama’s Cafeの事例について、ご紹介しました。

その後は、ワークです。

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事業コンセプトの作成方法に正解はありません。センスがあれば、あーでもない、こーでもない、とグルグル考えを巡らしながら、ある瞬間に“パッ”と産み出してしまうものであったりします。
起業の学校では、センスのある/なしに関係なく何らかのコンセプトが産み出せるように、発想を補助するワークを行っていきます。今回は、未来社会を予測した上で、その未来社会のニーズは何だろう、ということを考える補助ワークを行いました。

理念は、きちんと作ればほとんどの場合、人生を通じて変わることがありません(表現がクリアになるという変化はあります)。
しかし、コンセプトには寿命があるのが常です。数年で廃れるコンセプトもあれば、数十年続くコンセプトもありますが、時代の流れで変わっていくのがコンセプトです。
なので、まず数年先〜10年先程度の未来を予測した上で、その時代に合わせてコンセプトをつくることで、1年2年では廃れないコンセプトを産み出そうとすることを、起業の学校では大切にしています。

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また、理念は目標としては遠いので(自分の生きているうちに実現するとは限らないし!)、人によって井は時にしんどくなることもあるようです(^^; 。一方、良いコンセプトは、何だか“ワクワク”します(^^)。前向きになれます(^^)。そしてそれが事業の推進力へとつながっていきます。

最後に、事業コンセプトを成就するための“機能“(事業ドメインのようなもの)を考えて終了しました。

宿題は、今回のワークをもう一度考え直してくることと、最後に行った“機能”の中から、自分がまず行いたい項目を選んだ上で、その先行事例を調査してくるです。

コンセプトづくりは、発想の飛躍も必要なので、また違った頭の使い方をしましたので、生徒の皆さんは今回もたっぷりお疲れだったと思います。お疲れさまでした(^^)

posted by 起業支援ネット at 11:38| 福島 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 第1期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする