2016年05月19日

起業の学校福島第2期 説明会 開催しました!

4月16日、福島キャンパス第2期の説明会を開催しました。
今回は広報が力及ばず、2名+関係者2名(^^;)の4名の参加となってしまいました。
しかししかしその参加者2名とも、震災を機にNPO活動を既にスタートさせている意欲的な方達でした。

こじんまりとした説明会にはなってしまいましたが、逆に距離が近く、お互いにじっくり話ができる環境でした。
14時開始前に来られたお二人との話が弾み、14時には既にかなりヒアリングができていたという感じで……(^^)

説明会としては、前半、代表の久野より全体の概要の説明を行いました。
最初に、「起業支援ネット」というNPOがどのような経緯で生まれて、何をしてきたか、そして「起業の学校」がどういう想いで立ち上がったのかを紹介し、「起業の学校」の授業で大切にしていることや、今までにどういう人がいたかなどを話しました。

後半は、「起業の学校」が最も大切にしている「理念づくり」を体験すべく、簡単な「理念形成ワーク」を、福島キャンパス担当の戸上が行いました。

本当の理念形成ワークは、起業の学校の授業の1回目で行うので、今回は練習です。
本番では「事業理念」を考えてもらうのですが、今回は個人の理念、いわゆる「人生理念」を考えてもらいました。ワークとしては、時間の都合上、簡略版となりましたから、本当に練習ですね。

もっとも、理念というものは、すぐにできるものではありません。
参加者の方が「はじめて考えました」と言っていたのですが、そうなんですよね、理念形成ワークで問いかけられる〈問い〉は、おそらく人生で初めて接する〈問い〉になる人が多いと思います。
なので最初は戸惑いつつ、(理念ってそもそもなんだろう)なんて悩みもありつつ、時間をかけて意味を味わい、形にしていく、という感じなのかもしれません(理念が一発でスパン!と降りてくる人もいるそうですけどね)。

起業の学校は、実は「『命の使い方』を学ぶ場所」。
それを、説明会を参加してくれた方には十分に伝えられたのではないかな、と思います。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
(戸上)
posted by 起業支援ネット at 16:57| 福島 | Comment(0) | TrackBack(0) | 第2期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月01日

起業の学校福島第2期 第1講 6/25

戸上です。
諸事情により、開催が1月ズレました起業の学校・福島キャンパスですが、6月25日、梅雨の合間をぬって、無事開催に漕ぎつけました。よかった〜(^^)

今年は実は受講生が2名と少数なんです(もともと募集定員が8名と少数なのですが)……。

「起業の学校」は『学校』です。
授業の中で知識を身につけるだけでなく、クラスメイトと話をしたり、宿題を嫌がったり、放課後に道草をくったり、試験を恐れたり(^^;)、、、そんなことをしながらいろんな葛藤や体験の中で、仲間と協力したり競ったりしながら、一人の起業家として卒業していく「場」でありたいと思っています。
えーっと、何が言いたいかと言いますと、「クラスメートがいることは大事」ということです。

そこで、今年の福島キャンパスでは、起業の学校始まって以来初めての「聴講生」制度を設けました。
この日は4名(うち1名は午前のみ)の聴講生のお申し込みがあり、計6名で第1回目の授業が開催されました。

まず、起業の学校最初のワークは、起業の学校恒例のインタビューゲーム。
ペアになって、お互いにインタビューし合い、他己紹介の原稿をつくる、というゲームです。
単に自己紹介するよりも、その人の意外な一面がわかって面白いです(^^)
また、人の話を聞く、自分の話をする、聞いた話をまとめる、というのは、起業を考えている人にとっては必要な能力でもあります。その練習にも大いになります。

私自身のことで恐縮ですが、若い頃ライターの仕事が多かった時期があるのですが、ある先輩編集者に「インタビューってどうやったら上手くできるようになりますか?」と聞いたら「私は全部インタビューゲームで学んだよ」と言われたことを思い出しました(^^)。

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さてさて、お互いのインタビューが終わり、それぞれが人が書いた自己紹介文を手に、自己紹介を行い、午前は終了です。
午後からは、今日のメイン・ワーク「理念形成」です。
講師は、副代表の鈴木です。

午前に行ったインタビューは、相手の中を(インター)見る(ビュー)作業でした。
しかし、理念形成で行うのは「セルフ・インタビュー」です。
自分の(セルフ)中を(インター)見る(ビュー)作業を行います。
理念とは、確実に、自分自身のものです。誰かから与えられるものではありません。
(まれに天から与えられる人がいますが、それはあながち間違ってない気がします。私にはスピリチュアルな素養がなくて申し訳ないですが……。)
それゆえ、理念には本望から思うことが表現されている必要があります。

また、起業家には上司がいません(メンターや尊敬する先輩とかはいるでしょうけど)。
それ故に、迷ったときに判断を仰げる人がいません。
そういう時どうしたらよいのか。「理念」に聞くしかないんです。
理念とは自分の上司を自らつくるようなもの。
それゆえ、理念にはその人の指針となりうるもので、かつ倫理的なものでなければなりません。

というわけで、理念という「自分の上司づくり」に取り組んでもらったわけですが、方法は、これも起業の学校でおなじみとなりました「リムカ」(^^)を使って行います。

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自分の内面と真っ向から対峙して、自分の意志を、自分の切実なる願いを、言葉にしていく作業は、頭の中を「ギューーーッ!」と絞られるように感じる人もいるとか。
言葉がスラスラ出てくる人もいれば、なかなか出てこない人もいました。
しかし、皆さんが出してきた言葉は、表現がまだ練られてないということはあっても、本心から出てきた言葉に、力強さを感じました。

今回のワークは、皆さん初めて取り組むワークだと思うので、理念に悩むだけでなく、慣れないワークのやり方にも悩まないといけないので、初めてこのワークをするのは大変なのです。
ですので、この日、ワークを体験された方は、ぜひ家でもう一度同じワークにチャレンジしてほしいと思います。二度目は、既にワークの手順が分かっていますから、理念を出すのに集中できますのでね。

それでは、初日から頭を使わせるワークで、皆さん大変お疲れさまでした(^^)

posted by 起業支援ネット at 14:09| 福島 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月17日

起業の学校福島第2期 第2講 7/23

戸上です。
福島キャンパスは2回目を迎えました。
先回は理念をつくり、宿題は現状把握でした。
この日は、聴講生を一人交えてスタートです。

前半は、コミュニティビジネスの発展段階のお話をしました。

コミュニティビジネスという用語が日本でも使われ始めてから20年弱たちますが、起業支援ネットではその黎明期とも言える13年前、コミュニティビジネスと思しき事業者を訪ね歩き、ヒアリング等の調査をしたことがありました。その調査で分かったことが、コミュニティビジネスと思しき事業者と、ベンチャーなどの起業とでは、事業化するまでのプロセスがずいぶん異なる、という発見でした。
起業を思い立ってから、いっぱしの事業になるまでが、長いんですよね、コミュニティビジネスは(^^)。それは何も、ぐずぐずしているからではなく、関係性を丁寧に作りながら発展しているからなんです。
それはちょうど、いくら人を集めてもお金を集めても、人の赤ちゃんが生まれるまでに9ヶ月かかるのと同じように、コミュニティビジネスの起業も「適切な時間を確保する」ことが大切なのかもしれません。

その調査で得られた知見を紹介しつつ、今日のワークを進めていきました。

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福島キャンパスでは、前半の3回で起業家自身のプランづくりをします。
(事業計画づくりは、後半。ただし本人の希望によっては事業計画づくりでなくても良い。)
それは未来デザインという手法に則って行うのですが、2回目の今回が、未来デザインの肝とも言える「未来予測」と「要所解明」の局面です。
ですので今回は、これら肝のワークに入る前に、未来デザインが他の問題解決手法と比べて一体何が違うのか、簡単な事例を交えてお話しました。

私自身まだまだ未熟ながらも、機会を得て数多くの問題解決手法を学ばせていただきました。それぞれの手法にはシーン(場面)によって得意不得意があることも学びました。この手の問題にはあの手法ではなくてこの手法を使おう、と判断できるようになることは、社会問題の解決をサポートする上で非常に大事なことだと感じています。
しかし、この未来デザインだけは、シーンの得意不得意が基本、ありません。どの問題にも対応できてしまいます。ですので、何か一つ手法を知っておくとしたら、断然これがよいと思います。

福島キャンパスでは、コミュニティビジネス起業家の基礎的な素養として、一つは「理念を持つこと」ですが、二つ目にはこの「未来デザイン」をお伝えすることにしています。

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ワークは、受講生の集中力が素晴らしく、宿題にしようと予定していたワークの一部まで、授業中にできてしまうことに(^^)
なので、宿題が半分になってしまいました(^^;)

宿題は、要所解明で出てきた「要所(手の打ち所)」に対して、どんな方針を打ち出すのか、そして、その方針に沿って方策やアイディアを出す、というワークになります。

皆さん、この日もお疲れさまでした。

posted by 起業支援ネット at 14:28| 福島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月15日

起業の学校福島第2期 第3講 8/27

戸上です。
福島キャンパス3回目の今日は、プランニング(計画づくり)がメインです。

私の個人的な思い出で恐縮なのですが、
中学生の時、定期テストの1週間前ぐらいになると「学習計画表」なる紙を渡されて、「テストまでの勉強の計画を立てなさい。」と言われたことが記憶に残っています。
私自身は、計画は立派に立てるのですが(そして先生には褒められる)、実際には計画通りに進行できたことなど皆無で、それが元になって「どうせやらないんだから、計画づくりなんてやめよう」と思うようになってました。(^^;)
(一応大人になってからは、仕事やイベント準備など、みんなで進行する計画表は、作るし、その通りに実行しようと努力はしますけどね。しかし、自分自身の計画表は、作るだけ無駄、と長い間思ってました。)

この日に作る計画は、起業家自身の行動計画です。つまり、私自身がかつて「作るだけ無駄」と思っていた計画です。

起業の学校でも、計画づくりワークに際し、いろいろ工夫はしていますが、そうは言ってもよくあるワークの一つに過ぎないのは否めません。
ただ、違いがあるとすれば、それは第1回から行ってきた「理念」から順を追って行き着いた「これを実行しなきゃ」という作業が計画表に並ぶ、という点です。
思い付きの計画ではなく、理念に向かうための計画である点が、実際のところ一番大きな違いであると思います。

実際、私自身も、理念から順番に降ろしてきて計画づくりをするようになってからは、まぁ計画表に縛られずに自由に行動する点は変わらないのですが(^^;)、でもふと1年後に見返すと、おおよそ計画に沿ったことを結局はやっていたり、計画以上の成果を出してることもありました。よくよく思い返すと、今までだったら掴めてなかったと思えるチャンスも、計画づくりをやっていたことで掴めていたのだな、ということに気づきました。「チャンスの神は前髪しかない」とか「チャンスは一瞬だけ」とかいうことはよく言われますが、そんな一瞬しかないチャンスを掴むためには、自分自身に準備ができていないと駄目だと思うのです。計画づくりとは、その準備に相当するものではないかと思います。
計画がない状態とは、目の前をチャンスがよぎったことにすら、そもそも気づくことができない状態、と言えるのかもしれません。

というわけで、この日の授業は、プランニングです。

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まずは、未来へ向けた自分の物語を書く、というワークを行いました。
宿題で「方針と方策」を考えてきたもらったので、それを頭に置きながら、2日目のワークで描いた「目標未来」に向かって、物語を書いていきます。

物語として表現しようとすると、主人公(この場合は起業家自身)がトントン拍子でエンディングまでいくと物語として面白味に欠けるんですよね(^^;)。なので、どこかで躓いたり悩んだり、時には危機的状況に追い込まれたりすることを何故か描いてしまいます。
ということは、実は今後自分がどこで躓きそうかということに、既に本人は気づいているということなんです(^^)。もちろん見えてない躓きもあるでしょうけど、少なくとも見えている躓きは今から対処していけるわけです。

自分で書いた物語を使って、改めて方針と方策を見直した上で、実行計画表(何を、どういう順序で、いつ行うのか、という表)を作っていく、というワークをしてこの日は終了です。

この日は他にも、受講生が少ないことをいいことに、受講生と聴講生にインタビューも実施しました。今までに聞けなかった話も聞けて、それも楽しかったです(^^)。

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posted by 起業支援ネット at 11:22| 福島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月27日

起業の学校福島第2期 第4講 9/24

戸上です。
福島キャンパス4回目です。

先回までで、理念から始まり起業家自身の実行計画まで、一連のワークが終わりました。ここまでは一言で言えば「自分にとって最善な行動は何か」ということを導き出すための思考の仕方を学んできました。このことは、別に起業家に限らず、全ての人に当てはまることなので、ここまでは集団研修で可能なワークでもありました。

しかし、起業の学校のウリ(?)は、個別対応です。持って生まれた特性や育ってきた環境、今考えていることやこれから望むこと、それらは一人ひとり違っていますから、それらを十把一絡げに扱わず、一人ひとりと向き合うことを大切にしています。

「起業」の学校ですから、目標は起業や事業化といったものに置きます(一応)。しかし、そこに至るまでの距離や道のりは一人ひとり違います。すぐに事業計画を作って始める段階の人もいれば、まだニーズ調査が必要な人もいれば、まだまだ仲間づくりの段階の人もいます。
もちろん中には「起業ではなかった」という人も出て来ます。それはそれでOKなんです。一度、目標を起業に定めてみないことには「起業が目標ではなかった」ということに気づけなかったりしますから。(たとえそうなったとしても、先回までの授業はその人にきっと役に立つはずですし、その後の授業も個別に対応しますので、出席して頂くことは充分可能なのです。念のため。)

ということで、この4回目からは、個別の現状に合わせた〈次の一歩〉を一緒に考えていきます。

実は、この日の授業は、参加する生徒が一人になってしまったこともあり、いみじくも完全な個別対応が実現してしまいました(^^;) しかも、彼は既に事業を立ち上げているということもあり、急遽、彼の事業所に直接訪問して、4回目を実施する形にしました。

彼の場合は「起業済み」ということもあって、立ち上げた想いや、事業の現況、これからの構想などを、丸一日かけてヒアリングしながら聞き出し、事業の将来像と直近の事業計画を具体的に定めていくための内外の情報を整理をしていきました。

普通は、起業の学校の授業内でヒアリングするというプログラムが組まれることはまず無いのですが、この日は一対一対応ですから(^^)、その環境をフルに活用することにした次第です。

宿題も、本来ですと個別に異なるわけですが(基本的には、3回目に作った実行計画に沿って行動してくることが宿題になります)、今回は一人でしたので「自分なりの事業計画・事業構想をまとめてきてください」という宿題になりました。

次回は、その宿題を前に、より具体的に事業計画を練っていくことになりそうです。

posted by 起業支援ネット at 11:44| 福島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2期 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする