福島キャンパスは2回目を迎えました。
先回は理念をつくり、宿題は現状把握でした。
この日は、聴講生を一人交えてスタートです。
前半は、コミュニティビジネスの発展段階のお話をしました。
コミュニティビジネスという用語が日本でも使われ始めてから20年弱たちますが、起業支援ネットではその黎明期とも言える13年前、コミュニティビジネスと思しき事業者を訪ね歩き、ヒアリング等の調査をしたことがありました。その調査で分かったことが、コミュニティビジネスと思しき事業者と、ベンチャーなどの起業とでは、事業化するまでのプロセスがずいぶん異なる、という発見でした。
起業を思い立ってから、いっぱしの事業になるまでが、長いんですよね、コミュニティビジネスは(^^)。それは何も、ぐずぐずしているからではなく、関係性を丁寧に作りながら発展しているからなんです。
それはちょうど、いくら人を集めてもお金を集めても、人の赤ちゃんが生まれるまでに9ヶ月かかるのと同じように、コミュニティビジネスの起業も「適切な時間を確保する」ことが大切なのかもしれません。
その調査で得られた知見を紹介しつつ、今日のワークを進めていきました。
福島キャンパスでは、前半の3回で起業家自身のプランづくりをします。
(事業計画づくりは、後半。ただし本人の希望によっては事業計画づくりでなくても良い。)
それは未来デザインという手法に則って行うのですが、2回目の今回が、未来デザインの肝とも言える「未来予測」と「要所解明」の局面です。
ですので今回は、これら肝のワークに入る前に、未来デザインが他の問題解決手法と比べて一体何が違うのか、簡単な事例を交えてお話しました。
私自身まだまだ未熟ながらも、機会を得て数多くの問題解決手法を学ばせていただきました。それぞれの手法にはシーン(場面)によって得意不得意があることも学びました。この手の問題にはあの手法ではなくてこの手法を使おう、と判断できるようになることは、社会問題の解決をサポートする上で非常に大事なことだと感じています。
しかし、この未来デザインだけは、シーンの得意不得意が基本、ありません。どの問題にも対応できてしまいます。ですので、何か一つ手法を知っておくとしたら、断然これがよいと思います。
福島キャンパスでは、コミュニティビジネス起業家の基礎的な素養として、一つは「理念を持つこと」ですが、二つ目にはこの「未来デザイン」をお伝えすることにしています。
ワークは、受講生の集中力が素晴らしく、宿題にしようと予定していたワークの一部まで、授業中にできてしまうことに(^^)
なので、宿題が半分になってしまいました(^^;)
宿題は、要所解明で出てきた「要所(手の打ち所)」に対して、どんな方針を打ち出すのか、そして、その方針に沿って方策やアイディアを出す、というワークになります。
皆さん、この日もお疲れさまでした。